【選択ガイド】小型OBCにおける高電圧と長寿命の両立とは?YMIN LKD高電圧コンデンサの分析
導入
800V OBCおよびDC-DC設計において、コンデンサの選択は電力密度、効率、信頼性を左右する重要な要素となっています。従来のアルミ電解コンデンサは、サイズが大きく、寿命が短く、高周波特性に劣るため、これらの要件を満たすことができません。この記事では、YMIN ElectronicsのLKDシリーズ高電圧アルミ電解コンデンサの小型化、高リップル電流耐性、長寿命といった性能上の利点を分析し、エンジニアにとっての選択ガイドを提供します。
OBC – YMINアルミ電解コンデンサLKDソリューション
SiCデバイスの普及とスイッチング周波数の上昇に伴い、OBCモジュールのコンデンサはより高いリップル電流と熱ストレスに耐える必要があります。従来のアルミ電解コンデンサは過熱しやすく、寿命が短いという問題がありました。コンパクトなサイズで高容量、高耐圧、低ESR、長寿命を実現することは、OBC設計における主要な課題となっています。
- 根本原因の技術分析 -
この問題の根本的な原因は、従来のコンデンサの材料とプロセスの制限にあります。
通常の電解質は高温で揮発しやすく、静電容量の低下や ESR の増加につながります。
従来の構造設計では静電容量密度が低いため、高電圧と静電容量のバランスをとることが困難でした。
シール信頼性が不十分だと、振動環境で漏れが生じます。
静電容量密度、100kHz での ESR、105°C での定格リップル電流、寿命などの主要なパラメータは、システムの成功に直接影響します。
- YMINソリューションとプロセスのメリット -
YMIN LKD シリーズは、いくつかの革新的なプロセスを採用しています。
1. 高密度電極箔:単位体積あたりの静電容量が増加し、類似製品に比べて体積が20%~40%削減されます。
2. 低インピーダンス電解質:ESRを効果的に低減し、高周波リップル耐性を向上します。
3.強化された密閉性と防爆構造:10Gの耐振動テストに合格し、漏れのリスクを排除します。
4. 高電圧冗長設計:十分な電圧マージンを提供し、800V 以上のプラットフォームでのアプリケーションに適しています。
信頼性データの検証と選択に関する推奨事項
ご覧のとおり、LKD シリーズはサイズ、ESR、リップル耐性、寿命の点で従来製品を大幅に上回っています。
- アプリケーションシナリオと推奨モデル – LKD シリーズは、OBC PFC ブースト回路の出力フィルタリング、DC リンクのサポートとバッファリング、DC-DC フィルタリングに適しています。
- 推奨モデル -
LKD 700V 150μF 25×50: 1200V DCリンクシステムに適しています。
LKD 500V 330μF 25×50: 800V システムの高容量フィルタリングに適しています。
LKD 450V 330μF: サイズと容量の要件のバランスをとります。
LKD 500V 220μF: スペースが極めて制限されたアプリケーションでの使用に適しています。
結論
YMINのLKDシリーズは、革新的な材料と構造により、高電圧、高周波、高温用途におけるコンデンサの信頼性と小型化の要件を満たすことに成功しています。多くの大手自動車メーカーのOBCプロジェクトで選ばれるコンデンサとなっています。サンプルアプリケーションと技術サポートを提供し、エンジニアがプロジェクトを迅速に実行できるよう支援します。
投稿日時: 2025年9月17日